Aqua-Lung mountain Photo 山本糾

<企画展>
松井紫朗 ココトソコノアイダ

SHIRO MATSUI, between here and there is better than either here or there

会期 : 2013年9月21日(土) ― 12月23日(月)
開館時間 : 10:30-19:00 / 休館日 : 火曜日
入館料(企画展+コレクション展): 一般800円 シニア(60歳以上)600円 高大生600円 中学生以下無料

会場:札幌宮の森美術館 札幌市中央区宮の森二条11丁目2-1 宮の森ミュージアムガーデン内
お問い合わせ: 011-612-3562
主催:札幌宮の森美術館
後援:札幌市、札幌市教育委員会
企画:NPO法人CAPSS(芸術文化支援機構)

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ABOUT THE EXHIBITION

1960年生まれの松井紫朗は、京都市立芸術大学彫刻科に在学中の83年より作品発表をスタート、早くから「関西ニューウェイヴ」の担い手のひとりとして注目されました。ミニマリズム、コンセプチュアリズム、日本では《もの派》など、60-70年代を通じて大きな影響力をもった一連の動向が終息に向かう中、彼らはイズムや流行におもねること無く、「描くこと」「つくること」への強いこだわりを持って、自由かつ独自の表現を求めていきました。

90年代初頭から、シリコンラバーによる艶やかで独特の重力感をもつ作品を手掛けるようになった松井は、それまでにも抱えていた人間の知覚、空間認識への関心をより鮮明にしていきます。ホースのように延びた管状の空洞は、作品の内に外部の空間を取り込むと同時に、そこを見る者の意識と想像力が出入りする奇妙な知覚体験をもたらします。さらに90年代後半からは、膜構造体やチューブ状の巨大なバルーンを使ったサイトスペシフィックな作品を展開。展示空間に挿入されたもうひとつの世界という仕掛けによって、薄膜を隔てて双方を行き交う鑑賞者たちは、自らの想像力によって作品の全体像を把握しながら、色鮮やかな光の中で軽い目眩のような感覚に襲われていきます。こうした自らの作品を媒介としてひとつの空間の中に異空間を出現させるというアイデアは、ガラス容器に詰めた宇宙空間という途方も無い計画にまで発展しています。

本展「松井紫朗 ココトソコノアイダ」では、90年代に制作されたシリコンラバーの作品やユニークな形状を持つ容器や水槽を使った作品に加え、《Garden Picture》と題された近作絵画、国内外で実現したインスタレーションの画像や資料等によって、アーティストの今日までの創作と思考の歩みをたどります。


(C)MIMAS
《Channel》 1994 copper/glass/wood, 115×110×30cm 撮影:山本糾

(C)MIMAS  (C)MIMAS

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上段左)《Channel》 2010 愛知芸術文化センターでの展示 rip-stop, Aichi Arts Center 撮影:松井紫朗
上段右)《Loop-SB/P》2002 silicone rubber on canvas, 130×162×7cm 撮影:山本糾
下段左)《Garden Picture》2013 oil on canvas, 33×41cm 撮影:松井紫朗
下段右)《Green Flares》1999 silicone rubber/wood, h126cm 撮影:山本糾

(C)MIMAS
《Aqua-Lung Channel II》2005 glass/water/fish, 45×90×49cm 撮影:宇佐美卓哉

ARTIST

松井紫朗(まついしろう)

松井紫朗(まついしろう)

1960年奈良県天理市生まれ/83年の初個展以来、多様な素材、ユーモアと理知を備えた独自の立体造形で、兵庫県立近代美術館の「ART NOW 85」展に選出されるなど、関西ニューウェイヴを担う若手のひとりとして注目を集める/91年よりシリコンラバーによる作品の制作を開始/97年テント用の素材を使った大作《The Way to the Artwork is Through the Stomach》を発表後、スパンデックスやリップストップと呼ばれるナイロン素材のバルーンを使ったサイトスペシフィックな作品を次々と展開。自然科学の原理を応用した作品等で、人間の知覚や空間認識に揺さぶりをかける/JAXA(宇宙航空研究開発機構)との共同実験では宇宙での庭作りや容器に詰めた宇宙空間の持ち帰りを試みる/京都市立芸術大学教授


展覧会入場者プレゼント
札幌宮の森美術館が本展のために編集・制作した小冊子「松井紫朗 年譜」を先着500名にプレゼントいたします。
多数の作品画像を付した詳細な展覧会歴に、作家自身の言葉や批評家、学芸員らによる解説等をコラージュ。
デビュー30周年を迎えた松井紫朗の創作の軌跡と、一貫した「人間の知覚」への興味の背景を探ります。

松井紫朗 年譜:A4版/カラー/12頁/限定
500部/非売品

松井紫朗アーティストトーク

オープニングイベント
松井紫朗アーティストトーク

日時:2013年9月21日(土) 18:30-
料金:500円
会場:札幌宮の森美術館本館

「科学や芸術は世界の不思議、真理を伝える」と語るアーティストが、宇宙での「作庭」実現化の過程で経験した、科学的な実証と芸術的な創造、双方からの探求でみつかる日常世界の驚きを中心に、現在進行中の次なるアプローチまで、映像やデモンストレーションをまじえて語ります。