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ジョセフ・アルバース
≪Formulation:Articulation≫展

会期 : 2006年7月4日(火) ― 8月31日(木)
主催 : 札幌宮の森美術館


ABOUT THE EXHIBITION

P・クレー、W・カンディンスキーらとともにバウハウスで教鞭を執り、革新的な美術教育を推し進めたドイツ生まれの画家ジョセフ・アルバース。ナチスの妨害を受け渡米した後も、後進の教育指導に情熱を傾ける一方、一貫して幾何学的抽象形態による独自のコンポジションを展開、オプティカル・アートやミニマル・アートなど、20世紀抽象絵画の流れに計り知れない影響を与えたといわれる。

その彼が晩年、自身の40年に亘る創造の軌跡ともいうべきイメージ群を、100点を超える美しいスクリーンプリントでまとめた「Formulation:Articulation」は、1972年ニューヨークで1,000部が出版されるや、世界中の美術館や教育機関が競ってコレクションに加えたといわれる大変貴重な作品集だ。その二分冊のポートフォリオⅠとⅡから、そこに収められたすべての作品を、完全な形で展示。

キャンバス作品とは異なり、筆触や筆勢を消し去ったシルクスクリーンのシャープな表現で、現代抽象絵画の偉大なる実験と、そのひとつの到達点ともいうべきアルバース芸術の核心と全貌に迫る試みとなった。アルバース芸術の魅力は、描かれる線や形態、色彩の緻密な分析によって生み出されている。

それらの成果は日本語版にもなっているいくつかの著作によっても知ることができるが、この「Formulation:Articulation」にもアルバース本人による詳細な解説が付されていて、アーティストの豊かな感性と鋭い分析力の一端を垣間見ることができる。
本展では作品とともに、アルバース自身の言葉を引用した展示パネルを、一点一点丹念に読んでまわる多くのファンの姿が印象的であった。

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