(C) Daido Moriyama (C) MIYANOMORI ART MUSEUM, SAPPORO

森山大道写真展 - 北海道<序章>

2009年6月26日(金)札幌宮の森美術館よりスタート 北海道巡回展予定

写真家・森山大道氏が1978年北海道で撮影したモノクロ写真を中心に、1964年以来、現在に到るまでの北海道各地で撮りためた約2000点(うち未公開約1500点)の写真作品により構成。

※ 展覧会タイトル、内容は予告無く変更となる場合があります。
※ お問い合わせ 森山大道写真展「北海道」事務局 TEL 011-612-3562

森山大道氏がFMノースウェーブ「ICC cafe」にスペシャルゲスト出演

2009年6月27日と7月3日の二週にわたり、森山大道氏がFMノースウェーブ「ICC cafe」にスペシャルゲスト出演します。日本を代表する写真家の一人、森山さんの生の声が聞ける貴重な機会です。お聞き逃しなく!
ICC Cafeに、写真家森山大道さん出演!→ http://www.icc-jp.com/ja/2009/06/000391.php
音声配信中です → http://www.icc-jp.com/icc_cafe/archives.php


(C) Daido Moriyama 

僕は北海道が好きだ、などというよりも、僕にとって北海道はおそらく終生変わることのない〈我が愛〉なのである。

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約2,000点のプリントから会場ごとに異なる構成で展覧

商業デザイナーを経て、写真家・岩宮武二や細江英公のアシスタントを務めていた森山大道が、フリーの写真家としてデビューしたのは1963年のことでした。カメラ雑誌などを中心に発表された粒子の粗いハイコントラストの表現は“アレ、ブレ、ボケ”と形容され、当時の日本の写真界に大きな衝撃をもたらします。最初期の代表作「にっぽん劇場写真帖」(68年)や、写真とは何かをラディカルなまでに追求した問題作「写真よさようなら」(72年)は、今も日本写真史に残る傑作写真集のひとつに数えられています。
その森山が「写真よ…」以降に味わった長いスランプから再起を果たす契機となったのが、78年夏の札幌滞在でした。

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三ヶ月という期限つきでアパートを借りたぼくは、その間、雨降りでさえなければ(雨の日でも撮るべきだった)、とにかく自分の決めとして連日カメラを持って外出した。…中略… バスに乗り列車に乗って北海道のあちこちを写し歩いた。まれに一泊となることもあったが、ほぼ連夜、重い足を引きずってアパートに辿り着き、寒い部屋でひとり食パンをかじりウィスキーをなめ、また得体の知れない憂鬱にとりつかれて長い夜を苛々と過ごしていた。  「犬の記憶 終章」より

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しかし、このとき撮影された無数のカットは、殆どが発表されることもなく、フィルム現像の段階で保管されたまま今日まで眠りつづけていました。
森山大道写真展「北海道」では、およそ30年振りに見直されたこれらのネガの中から、入念なチェックを経て新たにプリントされた約2,000点を、会場ごとに地域や展示コンセプトに沿ったそれぞれの構成で展覧するユニークな試みです。

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(C) Daido Moriyama 


札幌宮の森美術館

札幌宮の森美術館 MIYANOMORI ART MUSEUM

会期 : 2009年6月26日(金) - 2009年8月30日(日)
OPEN : 11:00 - 19:00 (入館は18:30まで)
休館日 : 月曜日(祝日の場合は翌日)
所在地 : 札幌市中央区宮の森2条11−2−1宮の森ミュージアム・ガーデン内
http://miyanomori-art.jp/

夕張市美術館 YUBARI ART MUSEUM

会期 : 2009年7月11日(土) - 2009年8月23日(日)
OPEN : 9:30 - 17:00(最終受付:16:30)
休館日 : 毎週月曜日定休日
観覧料 : 大人700円 高校生500円 小中学生300円 シニア(65歳以上)600円 団体料金は15名様より
所在地 : 北海道夕張市旭町4-3
http://www.yubari-resort.com/green/visit/art-museum.php

アルテピアッツァ美唄 ARTE PIAZZA BIBAI

会期 : 2009年7月29日(水) - 2009年9月28日(月)
OPEN : 9:30 - 17:00 (水曜日〜月曜日)
休館日 : 毎週火曜日、祝日の翌日(日曜日は除く)、12月31日〜1月5日
観覧料 : 一般300円 高大生200円 中学生以下無料 (アルテピアッツァ美唄への入場料は無料)
所在地 : 北海道美唄市落合町栄町
http://www.kan-yasuda.co.jp/arte.html

札幌PARCO

会期 : 2009年9月12日(土) - 2009年9月28日(月)
OPEN : 10:00 - 20:00 (土曜日は20:30まで)
所在地 : 札幌市中央区南1条西3丁目
http://www.parco-sapporo.com/page/

東川町文化ギャラリー

東川町文化ギャラリー

会期 : 2010年2月19日(金) - 2010年3月29日(月)
OPEN : 10:00 - 17:30(ただし、展示最終日は午後3時まで)
休館日 : 年末年始のみ休館(12月29日〜1月5日)
所在地 : 北海道上川郡東川町東町1丁目19-8
http://town.higashikawa.hokkaido.jp/phototown/gallery.htm


森山大道 Daido Moriyama

1938年大阪生まれ 写真家・岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て63年フリーのカメラマンとなる。67年カメラ毎日に発表した一連の芸能人シリーズが評価され日本写真批評家協会賞新人賞を受賞。68年写真集「にっぽん劇場写真帖」発表。69年から5年間アサヒカメラで連載を持つ。また朝日ジャーナル、太陽、デザイン等に精力的に写真を発表。72年写真集「写真よさようなら」発表。80年オーストリア、グラーツほかで初の海外個展を開催。82年アサヒカメラで「犬の記憶」の連載開始。写真集「光と影」を発表。83年日本写真協会年度賞を受賞。85年フィラデルフィア美術館(ペンシルバニア)ほかで開催されたBLACK SUN:THE EYES OF FOUR展に出品。93年写真集「Daido hysteric」を発表。ニューヨークで森山大道写真展を開催。96年パリで森山大道写真展を開催。サンフランシスコ近代美術館、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)などで回顧展を開催。03年毎日芸術賞受賞。カルティエ財団現代美術館(パリ)で個展を開催。島根県立美術館、釧路芸術館、川崎市民ミュージアムで「光の狩人森山大道1965-2003」展を開催。04年ドイツ写真家協会賞受賞。06年から北海道教育大学特任教授を勤める。写真集「記録 No.6」を発表。07年ヨーロッパ各地を巡回する「森山大道回顧展 1965-現在」展を開催。札幌宮の森美術館で「森山大道写真展《記録/記憶》」展を開催。08年東京都写真美術館で回顧展と新作展を開催。12月に北海道の写真350点あまりをおさめた写真集「北海道」をヒステリックグラマーより発表。

森山大道オフシャルサイト


森山大道写真集「NORTHERN」

展覧会を記念して出版される写真集「NORTHERN」に は、176点を超えるカットに森山氏へのインタビューやスライドショーを収めたDVDが付属。予価3,150円(税込)

 森山大道写真集「NORTHERN」

森山大道写真集「北海道」

田本研造を中心とした開拓写真師達の<写真>に触れ、北海道に漠然とした思いを抱いていた森山大道は、1978年初夏、札幌に3ヶ月間アパートを借り撮影をおこないました。そのネガは、ほとんどプリントされることなく眠りつづけていましたが、このたび366点を抜粋し1冊の写真集として刊行されることとなりました。本作は、1978 年以降ずっとネガのまま眠っていた北海道の写真が収録されており、そのほとんどが初公開の作品です。 限定1,500部 20,000円

 森山大道写真集「北海道」について


札幌宮の森美術館   札幌パルコ 

【終了】 たくさんのご参加ありがとうございました。

森山大道アーティスト・トーク 

日時 : 6月26日(金)19時〜
会場 : 札幌宮の森美術館  特設会場
料金 : 500円
定員 : 100名
インタビュアー : 長澤章生