2011/2/17 木曜日

森山大道インタビュー


今日のAIR-Gの「Vivid Couleur(ビビット・クルール)」内
「芸術の森Weekly」(DJ高山秀毅)森山大道氏のインタビュー聞けなかった方の為に
一部〜抜粋しました。

一昨年、そして去年と北海道<序章>と<第2章/展開>というタイトルで
写真展を行われて今年が北海道<最終章>。集大成とも言えるわけなんですけれども…

「そうですね。32年前に撮った時には、考えもしなかった形で北海道の写真を今の時代に
お見せできるのが、僕にとっては感慨深いし、嬉しい。」

1978年を写したフィルムがその後、現像もされないまま世に出る事がなかったわけですが、
なぜ30年間現像されなかったのでしょうか?

「写真と僕との間に肉離れみたいなものができている時期で、そういう状態はまずいんだよね。
そう自分で思って、もう一度北海道に行って写真を撮り始める事で、
自分と写真との関係をリセットしたいと思って撮っていた。そういう想いで撮っていたので、
再び東京にもどってしまうと東京の一つ現実に戻る、北海道で撮った自分の時間は遠のいていく。
それは決してよくないんだけども、それが現実だったですね。
そのうちにどんどん時間が経って、15年前に僕の知っている出版社が、北海道の本を出したいと言ってくれて、でもね、なんか僕の気持ちの中で上手く説明はできないけれど、もうちょっと、もうちょっと先という微妙な気持ちがあった。そういうのを重ねているうちに30年経った。」

機が熟して30年間現像されなかった北海道のフィルムがプリントされて、目の前に広がった時の感想は?

「プリントをしている時、見直している時期は、撮った時の自分の気持ちとか
撮った時の情景とかいろんなものが記憶としてよみがえる。懐かしさみたいなものもありました。
だけどもね、それはあくまでも心情的なもので、結局あくまでも写真というメディア、写真という表現装置の持つしたたかさというかね、
むしろはっきり知らされた。つまり写した時の僕の心情とかいうものはいつの間にか抜けていくんですね。
時間とともに…..残るのは写された実質なんですよね。それが見えてきたということが、
やっぱり写真のポテンシャル、ある意味ではベーシックだけども、
一番強いものがあるということをつくづく実感しましたね。」

北海道は元気がなくて経済が停滞していているのがその一番の原因ですが
森山さんからご覧になって、昔の北海道をご存知の立場から、今どんな風に映っていますか?

「とても端的にいいますと、街から人がいなくなりつつある。
それは北海道だけではない、日本のローカルもそういう現象。生活のありようが変わった、日本人の。
それがもちろん北海道でも当然のようにあるわけで、僕のようなストリートスナップ撮る人間にとっては、
路上に生活をしている人間がいないというのは、ちょつと寂しい。
それは仕方ないかな〜と思うんですけど、それでも人がいなくても、街のにおい、生活のにおい、人間のにおいがあるわけでそれを嗅ぎ分けて、これからも撮っていこうと思っていますね。今の北海道の一部と、30年前の北海道、両方見比べていただくと嬉しいですね。」

朝、通勤の途中で聞きました。という方から声をかけていただきました。
朝から森山さんのメッセージが聞けてテンションがあがりました〜という
メッセージも……

北海道を写した札幌芸術の森美術館の展示と、世界を写した宮の森美術館の展示を是非、
見比べていただきたい。

森山さんのお話を直接聞きたい!という方は宮の森美術館のトークイベントにお申し込みください!
お席は残りわずかです。お急ぎ下さい!



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